TAMA日記

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【東京都議会選挙】小池百合子候補の「冒頭解散発言」を論ずる無駄さについて

東京都知事選挙
どうやら小池百合子女史の出馬表明は一般的な視点で見ると些か早すぎたようだ
(おそらく、1週間くらい)

しかしそれは彼女の置かれた特殊な環境を考慮すれば、やむを得ない選択であった事は察するに易い。

彼女は都議会自民党で推薦者擁立が固まると出馬表明自体が出来なかった
小池陣営はリスクをかけてでも前倒ししなければならない事情があったのだ。

各報道で
「小池候補は都議会自民党が前総務事務次官、桜井氏の擁立を断念すると見て出馬に乗り切った」との見解があったが、それは間違っている

彼女が出馬するには都議会自民党が桜井氏を断念する(つまり、他候補擁立に移行する)その半歩前に出馬表明する必要があったのだ

結果的には
都議会自民党が桜井氏を断念し増田氏を擁立するまでにかなりの時間がかかったので、もう4~5日出馬表明を遅らすことは可能ではあったが、それは結果論でしかない

ロ-ドレースにおいて地力でハンデを背負う選手が先に仕掛けてライバルを牽制するのは常道なのだ。

…次に「冒頭解散」発言について

あれの実効性を問う言説に全く以て意味はない
何故なら「知事にそんな権限がない事」は始めからわかりきっているからだ

あの一見馬鹿げたアタックの真の目的は
文春報道…つまり「文春砲」を無効化する為の、いわば迎撃ミサイルのようなものだ。

みずから放ったミサイルによって彼女は公約反故の十字架をいきなり背負ってしまったが
本日現在、彼女に対する文春報道を揶揄する世論は霧散している

「肉を切らして骨を断つ」、その効果は絶大であった。

「早い出馬表明」「冒頭解散という捨て身技」他に良策が無かったとはいえ
リスクを犯した負担は必ずチームの屋台骨にかかる

今、彼女のチームがのらりくらりとしているのは、選挙終盤の追い脚を残す為だろう

選挙戦は文字通り戦い・勝負事だ
公約構築も実際の都政運営も必ずしも彼女がその全てを担う必要はない
他に(良い意味での)官僚適正のある優秀なブレーンを擁すればよいだけだ

政治リーダーにはその様な役人適正などより…
・不利な駆け引きに粘り強く挑む胆力・忍耐力
・勝負所を見極めるセンス・冷静さ
・中央突破へ踏み込む度胸…こういった勝負師適正の方が余程大切だと僕は考える

すくなくとも現時点までの戦局をみる限り、小池女史の選択は全く兵法に則っている
「さすがは元防衛大臣である」といわざるを得ない

今後の展開を注目したい