TAMA日記

主に政治・文化についてまとめます

スイッチのない核ミサイル

2016東京都知事選挙

結果をみれば想像を遥かに超えた得票差で小池百合子女史が初当選を果たしたが

これは彼女と彼女を支えたスタッフが優秀であった事もさることながら

政党推薦という圧倒的マージンを携えて敗退した、増田・鳥越陣営に致命的な戦略ミスがあったといわざるを得ない。

 

今の所、僕にとってのこの「夏の陣」は小池女史の勝利というよりも、増田・鳥越両陣営が負けた戦いとしての色合いが強く残っている。

 ○

さて新知事決定から一夜明けた今日

SNS界隈を彩っている話題は

 

小池女史の自民離脱〜新党設立の可能性と、出馬当初に掲げていた「冒頭解散」実行の是非についての様だ

 

○○

まずは冒頭解散について私見を述べたい

 

先日のブログでも触れたが、冒頭解散の実効性についての論議には全く以って意味はない。

 

あれの主目的は写真週刊誌から世論の目先を変えるデゴイランであり、目先が変わった時点でその役割は殆ど達成されている

 

なお同様に写真週刊誌からスキャンダル被った鳥越陣営がその目先を変えるべく「大島限定消費税5%」なる大花火を打ち上げたが

あんなものを週刊誌側との対決姿勢を表明した後にいくら打ち上げたところで社会の目先は変わらない。

 

正に「後の祭り」だ。

 

この様な「肉を切らせて骨を折られる戦術観」ひとつ取っても当陣営の足並みの悪さが垣間見れてしまう

 ○

また新知事は選挙戦最中に幾度かこの「冒頭解散という核ミサイル」の発射スイッチは自分の手元にはなく

都議団(知事への不信任案可決)と都民にある(リコール成功)事を訴え続けている。

 

つまりこれは「私が気に入らなければいつでもスイッチを押して貰って結構」…という決意表明という訳だ。

 

 

今回の選挙は、当選するのも大変だったろうが、当選後に突入する「捻れ都議会」の収拾の方が遥かに難解な作業なの始めからわかっていた。

 

新知事は

予め核ミサイルのスイッチの所在を宣誓する事で、ステレオタイプに反発する事が予測される与党都議団に対して一定以上のコミットを担わせる事に成功した。

 

これは有権者からの直接選挙で選ばれた自治体組長ならではの妙手だと言える。

 

彼女には縺れまくったゴルディアスの縄を解く手段が見えているようだ

 

○○

 

次いで

小池女史の自民党離脱〜新党結成の可能性についてだが

 

少なくとも現時点に於いて

小池百合子女史自身から離党する事はあり得ない

 

彼女が離党すれば彼女を応援して造反した国会議員・地方議員とその家族が党内で肩身の狭い思いをする事になる。

 

その結果、自民党内は同調者が圧倒的な発言権を持つ全体主義的な思想集団化を爆進するだろう

 

それの推測出来ない彼女ではない事は断言できる。

 

もし仮に党執行部から除名と裁断されれば、党にしがみつく事はなかろうが

自ら党をさる愚行を下す人物とは思えない。

 ○

新知事は党内で造反した仲間の矢面に立ち、党内に於ける良識的批判勢力の柱として存在し続ける責任と使命がある

 

それは他ならぬ彼女自身が一番わかっている筈だ。

 

 

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